いま明かされる!
王子家の!
秘密ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!
そりゃ、みんな疑問だわなぁ……。
どうやら王子家の収入は、
夏祭りの出店 120%
ママンの直感 2%
パパンの失態 -22%
こんな感じだったようです。
王子家の仕事は、一家の仕事!
嫁ももちろん強制参加です!
こんにちわなんて!
こんにちわなんて!
ここはただいまでしょう!
嫁!
もちろん両親が言うべき言葉はオカエリナサイ!
え……?
それは、どういう………?
まさか……まさか……!
嫁にもしっかり自覚がーー!
素晴らしい!
ちなみに今年の出店は、旦那が働いて手に入れてきたトウモコロシ。
「トウモコロシ……? まさか……っ!」
「知っておるのか之助!」
「う、うむ……」
闘猛転死(とうもころし)
古代中国、殷の時代。ある橋に、屠徒驢(ととろ)と呼ばれる猛山羊が済んでいた。
橋を渡ろうとする者を端からその角で突き殺していた猛山羊だったが、隣町『七石山(しちこくやま)』で療養している母親に野菜を届けようとしていた女武術家に投げ飛ばされ、首の骨を折って討伐されてしまう。
その時の武術家の使っていた技は、見物人達から『究極の投げ技』と呼ばれるほどに美しい技であったというが、その後武術家は姿を消してしまい、技の名前はおろか、流派さえ分からない有り様であった。
やがて時は流れ、猛山羊と闘い死なせた転倒技は、謎の究極奥義『闘猛転死』としてその名のみがこの時代に伝わっているのだ……。
また、女武術家には皐月と名乗る姉が居たとも言われているが、これもまた定かではない。
(民明書房刊 『伝説の向こうに消えた流派と奥義百選』より抜粋)
まあそんなわけで、トウモコロシは塩ゆで。
さすが、シンプルイズベスト。
でもシンプルイズベストだと、美味ではあってもネタにはなりませんよねorz
まあそんなわけで、決戦の翌日!
トウモコロシは百円!
………………百円?
原価はかかってないので一本の粗利が七割にしても、いちまんぼん売って70万……?
嫁も全力で応援の覚悟あり!
覚悟だけ!
あとはまあ、特になにもしない!
応援するだけ!
そして黄金車両で商売敵出現!
……え?
黄…………金………………?
ま……っ! まさか…………まさかまさかまさか…………っ!
キタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!
真の女帝KOURINで誰もが驚きの展開に!
っていうかここでコイツはマジで予想してなかった!
おっしゃぁ!