Q.時間の概念はあるのでしょうか
キャラ設定の修正とか考えてた時に思ったのですが、時間の概念はあるのでしょうか。
ぶっちゃけ、時計とかあるのかなー、と。
その辺りどうなんでしょ?
A.ありますが、現代ほど活用されているものでもありません
古代文明がベースになっている世界ですので、もちろん時間の概念は古代人から伝わっています。単位系は長さや重量と同じく、時間・分・秒がそのまま使われています。
スピラ・カナンの自転周期は地球とほぼ同じで、24時間となります(移民の段階で、同じ条件の星を探したようです)。
一般的に、24時間=1日、7日=1週間(赤橙黄緑青藍紫の七曜。地球で言う日曜日のような固定の休日はなし)、28日=4週間=1ヶ月、336日=12ヶ月=1年、という区切りが使われています。
活版印刷を用いて紙や羊皮紙、木の板に印刷したカレンダーはあり、普及しています。
時計も、レガシィの一種として古代遺跡から見つかっています。
枯れていない遺跡ならそれなりに見つかるもので、ガディアでもバザールや施療院で買う事が出来ます。価格は、『レガシィにしては』安価で取引されています。
作戦行動時の軍隊はもちろんのこと、地下遺跡の探索を主としている冒険者達は時間の感覚があやふやになるため、発掘した腕時計をそのまま使っている事が多いです。『月の大樹』亭でも冒険者が掘ってきた置き時計がいくつか使われています。
動力は例に漏れず魔晶石が使われます。消費動力は微々たるものなので、魔晶石動力の時計であれば、時計が壊れるまで魔晶石を交換する必要はありません。
ただし基準となる時間というものが存在しないため、冒険者達は拠点の宿屋や酒場、冒険者ギルドの時計に合わせる事がほとんどです。旅の冒険者なら、依頼を受ける度に時計を合わせ直すのが習慣になっているようです。
とはいえ、一般人の時間感覚は非常にのんびりとしたもので、日の出・お昼・日没など太陽や月、星の位置や、影の長さで大まかな時間を計る程度の感覚である事がほとんどです。冒険者達の時間感覚も、必要な時(遺跡探索の合流時間など)以外は、一般人の時間感覚と変わりません。
一般には、「日の出の頃に停車場で合流」、「太陽があの山の高さの頃に『夢見る明日』にいて」、「一番星が出る頃に『月の大樹』で」といった待ち合わせかたをしています。『太陽があの山の高さ』や『一番星の出る頃』は、地元の住民なら自然と覚えるようになります(旅人は、地元民に聞けば教えてもらえます)。
短い時間の表し方であれば、「お茶が沸くくらいの時間(数分)」や「昼飯を食べるくらいの時間(一時間弱)」といった言い方をします。
体感時間ですので大幅な誤差は出ますが、そんなものだとみんな思っています。
乗合馬車も、出発に前後数時間の誤差がある事は珍しくありません。