零細パーツメーカーlabcom.infoには、ひとつの凍結中のプロジェクトがある。
「プロジェクトM……ですか?」
うん。内部構造やMMS素体に関しては既存のノウハウや技術を投入すれば問題なかったんだけど、外装のセッティングに技術的な問題が山積みでね……。
そういう意味では、ノウハウを蓄積中のTYPE-SmartPhoneのほうが、実現するまでの距離は短いと思うんだよね。プラ板工作も覚えたし。
「ブレイクスルー待ち、ですか」
そういうこと。
………だったんだけど。
「これは? 1/12の紙袋……?」
こないだのホビコン遠征で、二階堂商店さまからいただいてしまったモノなんだよね……。
開けてみたんさい。
「これって……!」
そう!
「わたしの制服と、同じですね」
そう!
というわけでミミカさん、これをつかいたまへ。
「マスター。そのデザイン……」
かっこいいだろう!
「………」
「………」
さあ、変身だ! かけ声はしんせん組参上でもダウンロードでもいいぞ!
「いやその、いくらNHK繋がりって言っても……」
「と、とりあえず、へんしーん」
「どうですか?」
うーん。ちょっと成長しすぎかな……? これじゃ、イメクr(ry
「わーっ! わーっ! わーっ! え、ええっと、アニメよりももうすこしお姉さんって感じですね! ですよねっ!」
強いて言えば、ミミカさんじゅうななさい?
「マ、マスター! そんなこと言うと、メイルシュトロームのロックオン反応が……っ!」
ちょっ! しかも二方向から……っ!
「このくらいですかー?」
うん。そんな感じかな。
「ですね」
「着てみました!」
うむ! よし!
KANPEKI!
というわけで、labcom.infoなら絶対にやるべきだろうと思ってはいたのですが、服の準備が面倒だったのでがっつり凍結されていたMMS版ミミカさんでした。
まさか凍結解除されるとは思っても見ませんでした。
この強烈なブレイクスルーをもたらしてくださった二階堂商店さまには、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
ついでなので集合写真。
「でも、なんで頭を二種類も……?」
いやまあなんというか、最初はちょうど良さそうだったスカガ音羽(予備分)をベースに作ったんだけど、どうも年相応に見えなかったんで……シュメヘッドで作り直したのですよ。
音羽ヘッドも神姫の中では大きい部類のはずなんですが、それでも子供を再現するのは若干無理があった感じでした。完成させてから気付くな、あたし。
「Heyブラザー! ようこそキモ物体ワールドへ!」
「タマちゃんこんなキモ物体どもと一緒にされるなんてマジ心外でプ!」
「ンなこと言うない。どちらさんもこちらさんも満場一致でKIMOIの仲間入りって札上げてるじゃぁねぇぇか」